新しいプラグインによって、カラーとAutodeskのビジュアル・エフェクト・アプリケーションを統合、フィニッシング・ワークフローの時短を実現
NAB2018において、FilmLightは最新の製品として「BLG for Flame」を発表する。これはすでに好評を博しているBaselight Editionsのひとつに位置づけられる。BLG for Flameは、Autodesk FlameのLinux専用のプラグインで、Baselightのグレード情報を自動的に適用する。独立したBLG(Baselight Linked Grade)ファイルからでも、Baselightのシーン(編集されたシーケンス)からでも可能だ。
BLG for Flameは、他のFilmLight製品(Baselight、Prelight、Daylight、Baselight for Avid、Baselight for NUKE)で作成されたグレードを適用することができる。当初、Flame 2018に実装されたときには、特定のディレクトリーにエクスポートされたBLGが、BLGに含まれるタイムコード情報によって自動的に各ショットのグレードとして適用されるというものだった。今回、次のFlame 2019リリースに実装される際には、グレード情報はBaselightのシーンから直接取り込まれる。たとえ、Baselight側でそのシーンがまだグレーディング中であっても。
BLG for Flameを使うことによって、Flameアーティストは作品がグレードが適用されたらどのような見映えになるか確認することができる。また、グレーディング途中の結果をクライアントに見てもらうことができ、そのためにBaselightシステムから新しいイメージをレンダリングしてラウンド・トリップする必要もない。これは、よりタイムリーなアプローチであり、VFXアーティストは、カラリストの手を煩わせることなく、簡単にしかも迅速にグレーディング済みの素材にアクセスできるのである。
AutodeskのFlameファミリー・プロダクト・マネージャーであるWill Harris氏は「BLG for Flameは、FlameとBaselightの間における、メタデータ・オンリーの素晴らしいワークフローです。Flame内のショットにBLGを適用できます。それがタイムライン全体であっても、Batchの中の個々のショットであっても、です。夢のような新しいワークフローであり、Flameユーザーにとっても、Baselightユーザーにとっても恩恵となるでしょう。最新のカラーグレーディングが制作途中のコンフォームやコンポジットに即座に適用されるのですから」と話す。
BLG for Flameは2018年の第二四半期にリリースされる予定で、NABでは、Flame 2019で動作する製品をFilmLightブース(#SL4310)とルネッサンス・ホテルのAutodeskスイート(#632)で実演される。