FilmLight develops unique colour grading systems, image processing applications and workflow tools.

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Baselight 5 はHDR、VFX、360 VR向け機能を備えてさらに進化

FilmLightの定評あるグレーディングソフトウェアのプラットフォームに将来を約束する数々の新機能を追加

「Baselight 5はまったく新しいソフトウェアのように感じます。グレーディングの根本的な機能が改善されていますが、それは新しいレベルの技術的な精度であり、素晴らしいツールのコントロールで、しかもこのふたつを融合しているのです」と語るのはSHED LondonのDIカラリスト、Matt Watson氏だ。NAB2018(ラスベガス・コンベンションセンターで4月9日〜12日開催、ブースSL4310)では、さらに多くのカラリストや制作関係者が熱狂することになる。FilmLightは、業界をリードするグレーディング・プラットフォームに最近追加された新しい機能を実演するからだ。

Baselight 5の心臓部はBase Gradeで、最近の大ヒット映画やTVシリーズで広く使われている。多くの人々にとって、計り知れないほどの生産性を提供するツールであると実証されている。「すでにいくつかの大型作品でBaselight 5を使っています。その中にはNetflixのオリジナル作品であるMercury 13も含まれます」とはCreativity MediaのシニアカラリストMatthew Troughton氏の証言。「Base Gradeは、私にとって“頼りになる”機能となっています。全体のコントラストを維持しながら最暗部のディテールを取り除くことができます。以前は、キーを使わなければできなかったことです。素早く簡単で、その結果、よりクリエイティブなことに時間を使うことができます。」

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HDR技術の進化にともなって、Baselightのカラリストはより多くのHDR撮影から映画、プレミアムなTVプロジェクトに関わるようになってきている。最近作であるBlack PantherやBBCのBlue Planet IIがその例だ。Base Gradeは、異なる納品フォーマット間やSDRとHDR間を行き来する苦痛を取り除いているが、FilmLightは新たにより革命的なツールを開発し、カラリストが正確にコントロールし、行き来をさらに簡単にできるようにした。Boost RangeとHDR対応のLooksオペレータである。

Boost Rangeは、SDRからHDRに変換する際に映像のダイナミックレンジを拡大する。これにはローカル・トーンマッピングという手法が使われている。このため、より自然な結果を得ることができ、より忠実なコントラストの再現できる。このアルゴリズムによって拡張したハイライトに発生するノイズの問題を除去し、アップ・コンバージョン全体を通して、より大きなダイナミックレンジを達成しながらも、安定した映像を得ることができる。

LooksオペレータはHDR用にアップグレードされ、デジタル・イメージ・パイプラインに、より好ましい色の演出を提供する。新しいHDRオプションにより、シネマティック・ルックを作り出す調整項目が追加され、同時にSDRからHDRまで、すべての納品作品において、可能な限り最高の画質を維持することができる。

「新しいLooksは、極めて有用です」と話すのはアムステルダムのFilmmoreのシニアカラリスト、Fernando Rodrigues氏。「最初見たときに、白が飛んだり、黒が潰れてしまうだろうなと思うような映像でも、いとも簡単にディテールを引き戻すことができるのには驚きました。最高なのは、映像に素晴らしい“厚み”を加えてくれることで、これこそが私のクライアントの多くが求めていることなのです。この効果はまさしくフィルム・ライクです。」

ミュンヘンをベースにしている撮影監督Mathias Fleicherも同じ意見だ。「Looks機能を使うと、とてもシネマティックなロールオフを実現できます。しかも、素敵なスキントーンも作り出せます。デイリーズ作業の際に、フィルムスキャンの素材を扱っているような気分に浸れます。」

NABで紹介される新しい機能の中には360/VRも含まれる。360/VRでBaselightに備わったすべての武器が利用可能ということである。セカンダリー、Paint、そしてPerspectiveも含むすべてのツールを使って、360素材をPanoramaオペレータでサンドイッチして、グレーディングを施すことができる。Panoramaオペレータは、LatLong(経度緯度表示)あるいはEquirectangular(正距円筒図法)のプロジェクションを正常なプロジェクションに戻したり、その逆をしたりといった機能を持っている。LatLongプロジェクションは、Baselightの強力なフォーマットシステムに統合され、LatLong映像を標準的なパースペクティブで見ることが、Cursorビューに追加されたスイッチで切り替えることができる。

Relightツールも強化され、エリアライトに対応することで、反射光のハイライトを追加したり、調整したりでき、結果的に現実に近いライティングの変更が可能になっている。Relightツールを使うと、イメージビューワーを直接クリックすることで、照明の位置と反射光を正確にコントロールできる。

Baselight 5の最初のリリースにはGrid WarpやPerspective Trackerといった多くのVFX機能が追加されていた。「Perspectiveトラッキングをすぐに使ってみました。非常に有用だということがはっきりわかりました」とMatthew Troughtonは付け加える。「手作業のつじつま合わせや、妥協的にパースのついたウィンドウを使うような問題を解消してくれます。」

最新のバージョンでは、Textツールを完全に書き換え、Baselightでフィニッシングするようなプロジェクトでのワークロードを減らすことができるようになっている。また、テキストによる創造性にも貢献する。シェープのようなトランスフォームがテキストに追加され、テキストはオブジェクトとして、Perspective Transformやトラッカー機能によって操作することができる。

この他にもたくさんの新機能が追加されており、効率を高め、ワークフローを改善することができる。この中には、ストリップを誤って削除してしまうことを避けるストリップ・ロック機能、オペレータによるストリップの選択、Chalk内でのボタンやアクションの検索、R3D、Phantom、Sony XAVC、Sony RAW MXFファイルのトリミング、現在のフレームとメタデータを表示する新しいClient View、メインモニターにショットのレイアウトをスクロール可能なサムネイルで表示する機能、そしてBaselight Keyerの改良により、広色域のシーンリファード・カラースペースでのより正確なキーイング操作などである。

Baselight 5 ソフトウェアプラットフォームはすべてのFilmLightのカラー製品群に適用される。FilmLightのすべての製品がNAB2018のブースSL4310で展示・実演され。この中にはDaylight、Prelight ON-SET、Baselight Editionsの他、多種のBaselightのコンフィグレーションが含まれる。

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